2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

村上靖彦「治癒の現象学」(2011)

今回と次回はちょうど今読み終わった本を取り上げたいと思います。 まず、前回の「ポップ心理学」の流れを汲んでいる本を取り上げます。ナドーはポップ心理学についてはとにかく批判的に見ていました。が、もう少しポップ心理学がどのように機能しているのか…

ステファヌ・ナドー「アンチ・オイディプスの使用マニュアル」(2006=2010)

(読書ノート) P40 「ポップ心理学では、幸福はむしろ道徳的価値として理解される。「悪くなる」より「良くなる」のほう、ではもう関心事にはならない。「悪にしたがう」より「善にしたがう」のほう、これが関心事となるのである。」 p41 「ではなぜわたし…

ローレンス・レッシグ「CODE」(1999) その2

今回は、ひたすら考察であったため、時間がかかりましたね… 通常の読書ペースも決して早くないので、だいたいこれぐらいの更新ペースがよいのかもしれません。・(行為の)規制をめぐる諸相、再考 レッシグは規制を行う様式を4つ挙げている。法・規範・経済…

ローレンス・レッシグ「CODE」(1999) その1

すでに何度か言及していたレッシグですが、2回に分けて検討したいと思います。 当時読んでいたのは初版でしたが、今回は2006年(邦訳2007)に刊行されているVERSION.2.0の方を読み直してノート作ってます(このためすごく時間かかりました…)。(読書ノート…