2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

柄谷行人「トランスクリティーク」(2004)

今回もまた資本主義批判の文献です。読書ノートは岩波現代文庫版(2010)のものです。(読書ノート) p27 「資本は、たえず、差異を見出し、差異を創出し続けなければならない。それが、産業資本における絶え間なき技術革新の原動力である。それはけっして人…

リチャード・ローティ「アメリカ 未完のプロジェクト」(1998=2000)

ローティの著書は「偶然性・アイロニー・連帯」を1・2度読んだことがありましたが、いまいち何を言いたいのかわからず、ローティ自体もよくわからない著者の部類に入れていました。今回この本を手に取ったのは、気まぐれで渡辺幹雄「リチャード・ローティ…

西田慎「ドイツ・エコロジー政党の誕生」(2009)

今回はこれまでの路線から脱線して、ゆるくいきたいと思います。最近本を読み込んで書いているので、このままだとなかなか更新できなくなりそうなので…。読書ノートも付けないで、読んでて思ったことなどだけ書く回をシリーズ化できればと思います。 さて、…

麻生武「身ぶりからことばへ」(1992)

今回は発達心理学の本を取りあげたいと思います。本書は著者自身の子どもの誕生後から1年間の観察記録を分析したものになっており、特に他の動物と人間との違いに注目した内容になっています。ノートは少なめ。(読書ノート) p10 「つまり、対象を指差した…