2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

作田啓一「個人主義の運命」(1981)

今回は、以前レビューした阿部謹也の「世間論」にみる個人観と本書の個人主義の議論を比較してみます。<読書ノート> p24 ジラール、欲望の現象学p9で内的媒介と外的媒介の距離について触れる ※「願望可能圏」という言い方をするが、これは心理的な問題。 p…

デイヴィッド・リースマン、加藤秀悛訳「孤独な群衆」(1950=2013)

今回はウェーバーの理念型の考察の前にリースマンの理念型論について検討しておきたい。リースマンも基本的にウェーバーと同じような文脈で理念型について語っているように思います。 参照した訳書は最近みすず書房より出たものになります。<読書ノート、上…

ジャック・デリダ「他者の言語」(1989)

次のレビューはウェーバーにしようと思っていたのですが、思っていた以上に理解が進まず、結局デリダを先に取りあげることにしました。デリダについてはこれまでも簡単に触れるような機会はありましたが、今回本書と「法の力」(訳書1999)、「精神分析の抵…