2012-12-01から1ヶ月間の記事一覧

ジークムント・フロイト「フロイト全集 第19巻」(2010)

今年最後になりますが、岩波書店のフロイト全集から、「制止、症状、不安」(1926)を読みます(p192を除く)。今回もジジェクの議論の考察をしますが、先に結論を言えば、この論文におけるフロイトの「不安」の捉え方から、ジジェクの主張の矛盾を指摘でき…

スラヴォイ・ジジェク「厄介なる主体」(1999)

(読書ノート1、訳書2005) p28-29 「すると、ハイデガーが囚われたイデオロギーの罠が見えてくる。つまり、ハイデガーがナチ運動にある真の「内なる偉大さ」を掲げてナチの人種差別を非難するとき、彼はイデオロギーに彩られたテクストに対して、一歩引い…

メラニー・クライン「メラニー・クライン著作集2、4」

今回は謎だと言っていたクラインです。クラインの著作集は1巻と2巻、4巻を読みましたが、2巻と4巻が彼女の精神分析の手法を理解する上で重要だと感じました。どちらかが欠けるとよくわからなくなるので、両方レビューの対象としました。(読書ノート2…