2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

松下圭一「社会教育の終焉」(1986)

本書は、タイトルの通り「社会教育は時代にそぐわず、滅ぶべきである」と宣言する一冊である。しかし、ノートでも述べた通り、固定観念をもって「社会教育」の領域をとらえる中で、「公民館」までもそのような「社会教育」の観念にしか縛られないものと思い…

ミシェル・フーコー「フーコーコレクション5 性・真理」(2006)

今回は永らくレビューを続けてきたフーコーの議論について一区切りをつけたい。本書はフーコーの単行本以外での掲載論文・インタビュー等について時系列でまとめた「ミシェル・フーコー思考集成」(全10巻)をテーマ別に6巻に再構成したものの5巻目にあた…