2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

板倉章「黄禍論と日本人」(2013)

今回は、西尾のレビューで取り上げた「黄禍論」についての本である。 本書は19世紀から20世紀にかけて、中国人・日本人の海外への進出について、特に「人の多さ」をもって支配されるのではないのか、という議論にはじまる「黄禍論」について、諷刺画を中心に…

牧久「昭和解体」(2017)

「国鉄の分割・民営化は、二五兆円を超える累積債務(これに鉄建公団の債務、年金負担の積立金不足などを加えると三七兆円)を処理し、人員を整理して経営改善を図ることがオモテ向きの目的であったが、そのウラでは、戦後GHQの民主化政策のもとで生まれた労働…