2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

苅谷剛彦「教育と平等」(2009)

前々回の教育改革をテーマにしたレビューで黒崎と藤田の論争を取り上げたが、今回は藤田と同じ教育社会学の分野から、苅谷剛彦を取り上げる。本書は「大衆教育社会のゆくえ」(1995)に続き、戦後の日本の教育における「平等」観の形成について、主に知識社会…

角田忠信「日本人の脳」(1978)

今回は、日本人論の関連で、角田の著書を取り上げる。 角田の日本人論というのは、恐らくは「最強」の部類だと思われる。通常、日本人論として認められるものというのは、それが「一般的な日本人」について妥当であるかどうかの検証というのが難しく、それ自…