2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ユルゲン・ハーバマス、長谷川宏訳「イデオロギーとしての技術と科学」(1968=2000)

前回、「専門性(科学)と政治」についての論点を保留していました。今回はハーバマスが似たようなテーマで書いた本も参考にしながらこの点を考察してみます。今回読んだのは、平凡社ライブラリーのものです。(読書ノート) p70−71 「技術的な規則や戦略の…

ウルリヒ・ベック「危険社会」(1986=1998)

ドイツの社会学者、ベックの1986年の著書です。ちょうどチェルノブイリの原発事故のあった年の本ですが、環境問題について広く扱っています。このためノート量が恐ろしいことになってしまいました… 私自身は大学の卒業論文で読んだのがきっかけです。当時は…

アントニオ・ネグリ「さらば、“近代民主主義”」(2006=2008)

(読書ノート) p30−31 ネグリは、ハイパー近代(現代という時代を常に近代の伝統との関係において考える、ベックなどの認識)ではなく、ポスト近代として(特に権力、労働、グローバリゼーションにおいて見られる)政治状況をとらえる。P76 「市場という考…