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作田啓一「個人主義の運命」(1981)

今回は、以前レビューした阿部謹也の「世間論」にみる個人観と本書の個人主義の議論を比較してみます。<読書ノート> p24 ジラール、欲望の現象学p9で内的媒介と外的媒介の距離について触れる ※「願望可能圏」という言い方をするが、これは心理的な問題。 p…

ルネ・ジラール「地下室の批評家」(1976=1984)

ジラールの2冊目です。「地下室の批評家」は4つの論文をまとめた著書になっています。核となる最初の論文がドストエフスキーの文学評論で、最後の論文が「アンチ・オイディプス」を批判したものです。この本をチョイスしたのは、この論文が入っていたから…