や行

山村賢明「日本人と母」(1971)

本書は日本人の「母のコンセプションズ」、つまり個々人の具体的な母親を越えた、一定の社会の一般的な母親像を捉えようとした研究成果を示したものである。 本書において特筆すべきはその分析方法だろう。テレビドラマ「おかあさん」の台本及びモニターアン…

矢野智司「贈与と交換の教育学」(2008)

「自己変容による物語」でも矢野の贈与論は批判を行っていましたが、本書はそれよりもひどい方向に洗練された贈与論を展開しています。ひどい贈与論のテクストとしては典型的なものとして有効かと思ったので、今回取りあげました。(考察) ○ジラールに対す…

矢野智司「自己変容という物語」(2000)

なかなかフーコーが読解できずにいたので、どんどん後回しになってしまいそうです… ニーチェの議論も関連した矢野の著書を今回は読みます。(読書ノート) p61 「純粋な贈与としての「教える」という行為は、学ぶ者の側の主体的な参入を必要とする賭けなので…